ブレイキングバッドの本当の意味と由来

breakingbad

全米で大ヒットした犯罪アクションドラマ「ブレイキング・バッド」。そのタイトルの意味については様々な憶測や説が囁かれています。それに対し、「ブレイキング・バッド」の脚本、監督、製作総指揮を務めたヴィンス・ギリガンが真相を明かしているのでここに紹介したいと思います。

ブレイキングバッドの言葉の意味

1、南部のスラング

実は「Breaking Bad」の意味をほとんどのアメリカ人が知りません。というのもアメリカ南部だけで使われている表現だからです。南部では「to break bad」というのは「しきたり、慣例に歯向かう」、「権力に食って掛かる」、「犯罪を犯す」といったニュアンスで使われることが多いそうです。ちなみにドラマの舞台はアメリカ南部ニューメキシコ州のアルバカーキです。

2、英語辞典

しかしながら英語辞典にはまた実際の使われ方とは違った意味合いも掲載されているようです。たとえば「Urban Dictionary」には「(権力に)反抗する」といった意味のほかに「熱狂する」、「大騒ぎする」といった意味も含まれます。

また、スラングを多く掲載する「The New Partridge Dictionary of Slang and Unconventional English」には、「脅威を与える」、「危険にさらす」といった用例もあります。こうした表現は1970年代に特に黒人の人たちに使われていたそうです。さらに、「Cassell’s Dictionary of Slang」には『1960年代に黒人の間で「激怒する」、「攻撃的になる」といった意味として使われた』と紹介されています。

3、本当の意味

様々な説や由来が語られる中、製作総指揮を務め、このタイトルを考案したヴィンス・ギリガンは「to break bad」は「to raise hell(大騒ぎする、わめき散らす)」という意味の南部のスラングだとして、このタイトルに決めたとあるインタビューで語っています。ちなみにインタビューでは「この前の夜、バーに出かけたら、ただ酔っ払っただけじゃなくて、ブレークバッドしてしまって、パトカーの後部座席に乗るはめになったよ」といった例を出しています。

しかしながらヴィンス・ギリガン本人も南部特有のものだと知らなかったと言っていることから、その正しい由来や用例などを知らずに付けた可能性も高いです。 いずれにしろひとつのフレーズがドラマのタイトルになるまでに様々な歴史や文化を通過していることが分かって興味深いと思います。